ファイター・マジック(剣技)
突然ですが、質問です。
まじかるランドRPGで最も戦闘能力の高いクラスはなんでしょう?
そう、魔術師ですね。
攻撃魔法は、まさに魔術師たちの得意技。動物系やヒューマノイド系のモンスターなら、ハイブラストの一撃で、軽ーく、倒してしまいます。
防御魔法だってばっちりです。バリヤーを使えば、普通の射撃武器はまったく寄せ付けません。フライを使えば、空だって飛べますから、いざとなれば、逃げ出すこともできます。
これだけの魔法を、作ったばかりの1レベル魔術師でも、操ることができてしまいます。その上、レベルがあがれば、魔術師はますます強くなっていきます。
これほど強力な魔術師にも、弱点はあります。それはHPの少なさです。
魔術師たちが戦闘中に安心して魔法を使うようにできるには、だれかが守ってあげなければなりません。そう、頑強な戦士たちの出番なのです。パーティーに戦士は欠かせません。
しかし、まじかるランドの戦士は他のクラスと比べると攻撃力が弱く、ただの防壁としての役割しか果たせなくなりがちだとは思いませんか?少なくとも、私の周囲では人気がなく、姫やバーバリアンや聖騎士のほうが人気があります。
マジックアイテムとバリヤーで身を固めた姫が前衛に立ち、後ろから司祭の防御・回復呪文が援護する中、魔術師の攻撃呪文でモンスターにとどめをさすという戦い方ばかり。かよわい(はずの)姫を前に立てるなんて、なんともファンタジーっぽくない話だこと。
また、「魔法攻撃は常に武器攻撃より先に実行できる」というシステムなので、戦士と魔術師が1対1で戦うと、ほぼ間違いなく、魔術師に勝つことができません。フライを使って上空に逃げられ、あとは、攻撃魔法を打ち込まれ・・・。
かような状況にさらされた私は、次の結論に達しざるをえませんでした。
「このままでは、戦士を選ぶプレイヤーは一人も居なくなってしまう。」
っていうか、本当にひとりも居なかったのさ!
そんな私の目の前に1冊のルールブックが転がっていました。そのルールブックには「ダブルムーン伝説RPG」とかかれていました。まじかるランドを作ったORGが作った、もう1つのファンタジーRPGです。
このダブルムーン伝説RPGにはファイター・マジックというものがあります。これは、マジック(魔法)と呼ぶよりも剣技とか剣術と呼んだ方が正しい代物です。
ダブルムーン伝説RPGはどのクラスを選んでも必ず○○マジックと言うものが用意してあるというシステムでしたが、私はそのシステムをとっても気に入っています。そこで、
まじかるランドRPGにもこれを導入することができないか?
という思いで作ってみたのがこのファイター・マジックなのです。
ファイター・マジックのおかげで、ようやく戦士を選ぶプレイヤーが現れてくれました。
さてさて、今まで説明してきた話は、ずいぶん昔の話です。(多分1994年ぐらいだったかなあ。)
そのため、このファイター・マジックの中で使用されているネタに、古いところもありますが、ご容赦ください。
それと、戦士(ウォーリアー)が使う魔法なのにファイター・マジックという名前です。本来なら、「ウォーリアー・マジック」と呼ぶべきなのかもしれませんが、なんとなくごろが悪いので「ファイター・マジック」にしました。(たぶん、ダブルムーンのほうで「ファイター・マジック」と呼ぶのに慣れているため、「ウォーリアー・マジック」だと収まりが悪いのだと思います。)
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