防衛はONで!

〜防衛向きの傭兵〜

「ただ、適当に10人の傭兵を並べたあとで、防衛をONにする。」

これだけでも防衛は出来ます。しかし、何か物足りなくはないでしょうか?


拠点防衛に向いた傭兵について考えてみましょう。

その前に、ここから後ろの文章の「防衛向き」は、本気防衛拠点に向いているという意味です。(ですから、接待拠点の場合は、逆に、防衛向きではない人を置いたほうがよいですね。)

1.まずは定番の方から

各陣営には、防衛に向いているといわれている傭兵さんがいますので、そういう方を雇用していけばよいわけです。

「誰が、防衛向きなのかわからない?」

と言う方は、ランキングでその陣営の絆の高い人を順に調べてみましょう。

絆の高い人の中でも、とくに拠点に配置されている数が多ければ、定番の防衛向きキャラ。ということになります。

2.防衛向きキャラの特徴

防衛向きのキャラにはいくつかのパターンがあります。

その中でも、まず大きく2つのグループに分類されます。

  1. 防御タイプ
  2. 攻撃タイプ

3.防御タイプ

防御タイプの特徴は、純粋に倒すことが難しいということです。

そのキャラを倒すためには、2人以上の攻撃側(遠征側)の行動が必要となるように工夫を凝らしています。もちろん、攻撃側のキャラのほうが十分に強ければ、一撃で撃破されてしまうことにはなるのですが、その場合、攻撃側のキャラにも、それ相応の高い能力が必要となります。

3−1.高防御

攻撃を受け止めるタイプです。

攻撃を受けても、高い防御力でダメージを減らします。そうすることで、2人以上のキャラで攻撃しなければ、このキャラを倒すことが出来ないようにすることを目的としています。

よくある特徴

弱点

高い防御をオーバーキルできる、高威力のキャラで攻撃されれば、一撃で撃破されてしまいます。また、物理・魔法の両方を高防御にしないと、防御の低いタイプの攻撃に対しては、一撃で撃破されやすくなります。もちろん、そこは割り切り、片方の防御にのみ特化したキャラも多くいます。

3−2.高HP

ダメージを減らすのではなく、受けきって耐えるいうタイプです。そうすることで、2人以上のキャラで攻撃しなければ、このキャラを倒すことが出来ないようにすることを目的としています。

高防御と異なり、必要とされる特殊能力やスキルが少ないため、あまったコストやスキルでほかの事(遠征向きの能力や、他の防衛向き能力)をすることが出来ます。

よくある特徴

弱点

高いHPをオーバーキルできる、高威力のキャラで攻撃されれば、一撃で撃破されてしまいます。また、HPが高いだけの場合、二刀や連撃等の複数回攻撃に弱くなります。

3−3.高回避

「当たらなければ、どうと言うことはない。」という超有名なセリフの通り、攻撃を避けることで、撃破されないようにするタイプです。

よくある特徴

弱点

「必中」キャラに弱いという決定的な特徴があります。回避力は無関係に攻撃を当てられてしまうためです。

また、中途半端な回避力では、割と簡単に当てられてしまいます。「○術系」を高レベルで習得しているキャラは命中も高いためです。

それらに対抗できる高い回避力を得るために、スキル・能力値の割り振りが必要となり、防御やHPは低めになってしまいます。

その問題があるために、威力が低くても当たりさえすれば倒されることになり、ますます「必中キャラ」に弱いという特徴が決定的になります。

3−4.高見切り

回避力ではなく、スキル「見切り」によって、攻撃を避けることで、撃破されないようにするタイプです。

よくある特徴

弱点

高回避同様、「必中」キャラに弱いという特徴があります。見切りより必中のほうが優先される仕様のためです。

また、「秘技(剣)」により、「見切り」は無効になるという決定的な弱点があります。

また、上に挙げた特徴は、むしろ必須条件と言えるものなのですが、そこまでしても見切りの発動率が85%のため、15%の確率で、普通のキャラにすら当てられてしまう可能性があります。もっとも、遠征側は100%確実に倒せるようにする行動することが普通なので、それほどの弱点ではありません。

高回避と異なる点は、能力値が自由であることです。防御やHPは高めにすることができるので、必中でも、ある程度威力のあるキャラでなければ、一撃では倒されないと言う利点もあります。

しかし、あまりにも極端なキャラビルドのため、このタイプのキャラの数が多くありません。

3−5.威力減少タイプ

高防御の変形タイプです。防御力ではなく、特殊能力によってダメージを減らします。そうすることで、2人以上のキャラで攻撃しなければ、このキャラを倒すことが出来ないようにすることを目的としています。

よくある特徴

弱点

威力減少は、物理/魔法のどちらかのタイプしか取得できません。

「威力減少(小)」「威力減少(大)」「範囲威力減少」を全てどちらかに固めれば、その攻撃は防御できますが、反対の攻撃には弱いです。

また、「威力減少(小)」は魔法/「威力減少(大)」は物理のように、別々に分けてしまうと、多少威力を減らせるだけなので、高威力キャラに弱くなります。

3−6.六加護タイプ

高防御の変形タイプです。防御力ではなく、特殊能力「加護」を全属性(6種類)取ることによってダメージを減らします。そうすることで、2人以上のキャラで攻撃しなければ、このキャラを倒すことが出来ないようにすることを目的としています。

よくある特徴

弱点

無属性キャラの攻撃に対しては、ダメージを減らすことが出来ません。

また、威力が半分になるだけなので、超高威力キャラで攻撃すれば、一撃で倒されます。

しかし、全加護を取得するには、合計360のコストがかかるため、R付き装備の入手が前提であり、このタイプのキャラの数は多くありません。

3−7.足止めタイプ

スキル「足止め」を持っているタイプです。

このキャラを手前(遠征部隊に近い位置)に配置することにより、遠征部隊がマップの最奥(遠征部隊方遠い位置)に行くことを阻害することを目的とします。

よくある特徴

弱点

このキャラ単体ではあまり意味を持ちません。このキャラが存在することによって、遠征部隊の攻撃が届かなくなる場所に、攻撃タイプのキャラを置いたり、別の防衛タイプのキャラを置くことで、それらを攻撃させにくくすることができます。

しかし、このキャラ自体が簡単に倒されてしまっては、「足止め」になりません。つまり、そのほかの防衛タイプと併用しなければ意味がありません。

しかも、5期からは遠征キャラに特殊能力「移動コスト1」があると、何の効果もなくなってしまいます。その意味では、4期までの防衛タイプのキャラと言えるかもしれません。

3−8.不倒タイプ

特殊能力「不倒」を持っていたり、道具「生命の珠」を装備しているタイプです。

このキャラはHPが0になったときに、20%の確率で死にません。つまり、確実ではないものの倒されない可能性があります。攻撃側の威力がどれほど高くても死なないという点では、ある意味最強の防御力ともいえます。

よくある特徴

弱点

特殊能力「発動阻害」の影響を受けると「不倒」や「生命の珠」は機能しなくなります。また、「不倒」はMPを消費するため、スキル「MP同時攻撃」によってMPが9以下になる場合も機能しません。

4.攻撃タイプ

拠点に、防御タイプのキャラだけを使って、拠点を構築した場合、敵の攻撃を遅らせて1ターン撃破の可能性を低くする効果はありますが、逆に2〜3ターンかけてじっくり攻略する場合は、攻略が楽になります。

なぜならば、防衛タイプは、防御や回避などを高くするための代償として、敵を倒すための攻撃力や命中力が低くなり、遠征部隊を倒す能力が低くなるからです。防衛部隊からの反撃を考慮せずにすむのなら、遠征はとても楽になりますし、連続遠征のために、HPやMPをゆっくり回復する余裕まで出てきます。

そこで攻撃タイプです。つまり、攻撃タイプの特徴は、遠征部隊に何らかの被害を与える能力を持つことです。

4−1.高機動力

高い移動力を持つタイプです。

拠点の最奥(遠征部隊が配置される地点から最も遠い所)に配置することが多くなります。つまり、遠征部隊の攻撃が届きにくくなります。

もし、1ターン目に撃破されなければ、防衛側ターンで遠征部隊に反撃をします。移動力が高いため攻撃可能なキャラが多くなります。

遠征側が、1ターン目に、このキャラを倒すためには、移動力が高く、確実に倒せる能力を持ったキャラを準備しなければなりません。

逆に1ターン目に倒すことをあきらめたなら、防衛側ターンの反撃で遠征部隊が倒されないように、1ターン目終了時に配置に気をつけねばならず、1ターン目の攻撃の難易度が上がります。

よくある特徴

弱点

実は、明確な弱点はありません。疾走が高レベルになることで、他のスキルが取りにくくなります。しかし、最奥に配置されたこのキャラを倒そうとする遠征側キャラも、移動力を高くすることになり、同じように他のスキルが取りにくくなります。そのため、スキルが取りにくいことが決定的な弱点とはなりません。

極端な話ですが、全防衛キャラを高機動型にし、マップNo47のような回り込みも多いマップを拠点に選び、全キャラを奥配置にすれば、それだけで、手ごわい防衛拠点が出来ます。(もっとも。攻撃宝珠などの範囲に重ならないように、10キャラを奥配置することは難しいのですが。)

4−2.逆撃

遠征側の攻撃に対して、逆に攻撃を仕掛けるタイプです。

よくある特徴

弱点

スキル「秘技(剣)」で攻撃されると、上の能力をは全て無効となります。ただ、「秘技(剣)」は1ターンに1回しか使えないため、同様のキャラを複数用意すれば、「秘技(剣)」ではなく、そのほかの攻撃をせざるを得なくなり、逆撃の機会を得ることができます。

範囲攻撃(攻撃宝珠など)では完全に無効化されます。

また、「反撃」「反射(小)」「反射(大)」は、一撃で倒されてしまうと発動しないため、高威力キャラには効果がありません。

他の回避手段もあります。

「反撃」「報復」「反射(小)」「反射(大)」はMPが残っていなければ発動しないため、MP同時攻撃に弱いです。

「反撃」「先制」はスキル「残心」で無効化されます。

弱点が多いため、他の特徴(防衛タイプ、攻撃タイプ)と併用してあると、生きてくるタイプです。

4−3.高火力

敵を倒すことに関しては、最も得意とするのは高火力キャラです。本来、遠征向きのキャラですが、それを転用して使う形になります。

この高火力タイプのキャラを遠征部隊の出現位置近くにおいておくと、遠征部隊はそれに対して何らかの行動を取らねばなりません。

普通は倒そうとするでしょう。しかし、この高火力キャラAが他の高火力キャラBや高機動キャラCの攻撃が届く位置に配置されている場合、どうなるでしょう?

Aを倒すために手番を終わらせた遠征キャラは、そのままではBやCの攻撃を受けて倒されることになります。

遠征部隊は、更なる行動を取らねばなりません。BやCを倒すのでしょうか?それとも遠征キャラに再行動をかけて、逃がすことになるでしょうか?

と言う具合に、他のキャラと上手に連携させることで、遠征が難しくなります。

例えば、

と言う配置は、防御の1つの定番スタイルと言えるでしょう。

5.両用タイプ

防御タイプと攻撃タイプに分けて説明してきましたが、スキルやコストを工夫し、UC装備、R装備も使うことで、両方を特徴を併せ持つキャラも多くいます。そして、そういう方たちこそ、本気防衛拠点では定番の防衛キャラです。

6.不向きなキャラ

最後に、不向きなキャラについて述べたと思います。

極端な話、たいていのキャラは配置を上手に行なえば、防衛の役には立ちます。「弱点3種付き、低防御、低HP」であっても、それを放置できないキャラであるならば、遠征側は手番を1つ使って、倒さなければならないのです。

逆に言えば、放置可能なキャラこそ、防衛に不向きです。つまり、

というキャラは防衛に不向きです。


とりあえず、考え付いた防衛タイプのキャラを書いてみました。問題は、これらをどのように配置すれば、効果的な本気防衛拠点を構築できるのか…。というところですが、それは別の機会に。

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