防衛はONで!

〜密集配置が意外と難しいこともある〜

そろそろネタに詰まってきたのか、さらに、少し違う切り口で。


1.実は難しい接待配置

といっても、これには下の条件がつきます。

「攻撃宝珠を使わなければ、」

接待配置とは3×3マスの範囲に9人の防衛キャラを詰め込んだ配置のことです。

ここに、高火力の攻撃宝珠(できれば、必中100%あるいは高命中であることが望ましい)で攻撃すれば1手で9人を倒すことができるので、初心者でも簡単お手軽。故に接待配置と呼ばれることは今さら説明の必要もないでしょう。(といいつつ、説明しているような…。)

さて、接待配置は攻撃宝珠を使うと攻略が簡単なわけですが、これが攻撃宝珠を使わないで攻略すると結構面倒なこともあります。

特に3×3の真ん中に、隣マスに影響を与える効果を持った防衛キャラがいると厄介です。例えば…

  1. 護衛があり、かつ、高防御・高HPの防衛キャラがいる。
  2. 指揮10のキャラがいる。

などです。

なぜこんなことを書いているかと言うと、実は私、対接待用向けの攻撃宝珠を使わないからです。普段接待に行かないですし、自分のメインキャラが非力ながら攻撃宝珠のため、傭兵はどちらかと言うと近接単体攻撃の方を多めに雇ってしまう傾向が。(そして、私のメインキャラは非力なので、接待攻略には向いていない。)

その結果、連続遠征で、ちょっとワナ接待気味の拠点に当たってしまうと、意外と苦戦することがあります。(10人全員総がかりでぎりぎり1ターンだったことも。)

(ちょっと補足。もちろん、私もブリアティルト世界で高名な「高威力必中攻撃宝珠さん」が同陣営のときは雇用し、使っていますが、「接待用」ではなく、高回避・見切り対策の高威力・必中要員としてです。装備耐久がもったいないので、(連続遠征で)普通の接待拠点に当たったときは、出番はありません。)

2.分析

この事を分析すると、攻撃宝珠として非力な私のメインキャラのせいで、3×3がむしろ強固な防衛に変わっているということになるのでしょう。

つまり、3×3マスがまとめて一掃できないために、中心マスにいる防衛キャラの長所がうまく機能してしまうということですね。

そこで、ふと、考え付きました。

本気防衛のセオリーは、

「攻撃宝珠などの範囲攻撃で2キャラ以上攻撃されるような配置をしてはならない。」

ですが、合えてこのセオリーを破ってみる防衛はどうなのかと?

3.セオリー無視の密集防衛

というわけで、セオリー無視の密集防衛を最近試してみました。

50回以上防衛をして、平均攻略ターン数は2.39。まずまずの防衛でした。(画像をクリックすると拠点結果がみれます)

E13〜L15の範囲にいるのは遠征側キャラ。

N16にいるのが、私のメインキャラ。(まったく防衛向きではありませんが、メインだから出場しないわけにもいかない。)

そして、残りは、他の防衛側キャラです。(誰なのか特定できるのはまずいかもしれないと思ってモザイクをかけています。)

A1に移動力12の攻撃宝珠さんを配置しています。O3も近接ですが移動力17と高めです。これまで説明してきた「奥配置に迎撃力」ですね。

中間のK2には、移動力は中程度(10)で攻撃力のある人を配置して、A1・O3と連携させます。

ただしK2とO3は、移動不可地形のために、やや前側に配置されていて、そのままでは奥配置になっていません。簡単に(移動力のない人からも)攻撃を受けます。そこで、L6〜O10の範囲に人を置いて、通り道を塞いでいます。

ここにいる4人の配置が、セオリー無視の密集配置です。ただし、ここにいる4人は、全員高防御力の防衛キャラです。1回の範囲攻撃で複数同時に倒されるような事は早々ありません。

最後に、P8、P13は移動力高めの攻撃キャラです。N16の私のメインキャラも、移動力9ですが攻撃宝珠のため攻撃可能範囲はそこそこの広さがあります。この3人とA1のキャラで、全面攻撃範囲配置にして安全地帯を無くしています。

この結果、防衛キャラ10人のうち9人が右側に、しかも5人はその中央に集まってしまいました。

4.実際の結果

防衛戦のログを見ていると、2つのタイプに分かれます。

まず、1つ目ですが、

「まとめて攻撃できそうだから、とりあえず、範囲攻撃して見よう」

とばかり、攻撃宝珠や攻撃杯を打ち込んでくるタイプの方です。しかし、L6〜O10にいるのは攻撃範囲の一撃で倒されるような4人ではありません。その結果、打ち込んでは見たものの誰も倒されずに立っていると言う展開となり、「1人1殺」ができず、最終的に1ターンキルできません。ひどい場合は半数近く残ってしまい、防衛側から手ひどい迎撃を受けていました。(私としては、実にうれしい展開です。)

2つ目は、

「堅実に、高火力で1人づつ倒す」

です。こちらは、攻撃側への被害が少なかったです。

5.トリック

高防御力の防衛キャラを使って通り抜けできない壁とすることは、防衛ではごく普通に使われるテクニックです。目新しくありません。ただ、今回はO3に対して二重の壁を作っています。そのために、範囲攻撃でまとめて倒される可能性があるけれど、密集させています。

この「範囲攻撃できそう」ということが、心理的な(とでも言うべき)トリックとなっています。

普通の防衛拠点ではあまりない密集配置ですから、範囲攻撃のチャンスがあれば、どか〜んと打ち込みたくなるものです。そして、このトリックに引っかかった方は、最適ではない手を打ってしまったことになるのです。


《目次に戻る》