キャラ紹介:エクセリカ

プロフィール

姓名:エクセリカ
種族:妖怪狐
性別:メス

キャラクター説明

自分は「耳の短いうさぎ」だと信じているきつね娘。
「99,999匹のイケニエをウサギの神に捧げると、耳が長くなる」というボンバの嘘を疑うことなく、今日もきつねや人間達を神に捧げ続ける…。

SS:ボンバとエクセリカの出会い

今日は木陰でお昼ね中。

>>> どか~ん <<<

って、うるさい音ね。いい気持ちで寝ていたのに。

あぁ、思い出したわ。
昨日の夕方に仕掛けた爆弾に、何か掛かったのね。

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爆弾を埋めた所に行ってみると、たしかに何かがあった。
黒焦げのそれは、おそらくきつねだろう。
だって、その側に子きつねがいるのだもの。

そうか、かわいそうに、あなたもお母さんを失ったのね。私と同じだね。
でも、あなたも大きくなったらウサギを襲うのでしょう。だから…。

震える子きつねに手を伸ばしかけたとき、あの“声”が聞こえた。

え?こいつの命を奪うなですって?
なぜ?前にした約束は護っているのだから、あなたの命令を聞く義理はないわ。

「・・・」

へぇ~、妖怪きつねになる素養ねぇ。
って、わたしも妖怪うさぎになってたの?知らなかったわ。

「・・・」

なるほど。
願いをかなえてあげて、こちらの願いをいうのね。
それで、私がこの子の私たちの一族になるのね。
でもまあ、ただ手にかけるより、そっちのほうが面白そうね。

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子きつねが、空腹で倒れるまで2日かかった。それまで黒焦げの死体のそばからはなれなかった。根性があるのだろうか。それとも一人で生きていく勇気がないのだろうか。

大丈夫?おなかが空いたのなら、なにかあげようか?

「・・・」

いらないの。そう。なるほど、それがお願いなのね。
でも、死んだものは戻せないわ。

「・・・」

じゃあ、代わりなら用意できるわ。わたしではだめかしら?

「・・・」

耳の形は諦めてくれる?

「・・・」

じゃあ、そういうことで。
その代わり、私もお願いがあるわ。大丈夫、普通のことよ。お母さんの言いつけを守る、良い子でいて欲しいってだけよ。簡単でしょ?
じゃあ、“名前”を付けてあげるわ。エクセリカにしましょう。

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それから、あの子は、本当に素直ないい子だったわ。
素直じゃないときは、お仕置きをたっぷりしてあげたせいでもあるけど。

いまでは、りっぱな妖怪きつねになったわ。もっとも本人は「耳の短いうさぎ」だと思い込んでいるけれど。



そんなわけで、きつね狩りのいい道具が手に入ったわ。
本当に“声”に感謝しないとねぇ~。

それにしても、私、いつのまに妖怪になってしまったのかしら。全然気が付かなかったわ。

ラストステータス