ボンバの話2
~いろいろなことができて、ほんとに楽しいわね。~

うさぎの妖怪は大きくなりました。

子ぎつねをだまし、おとなしいほかのうさぎをおどし、いたずらざんまいをしてすごしました。

ある日のこと、眠っていたうさぎの夢の中にあの“声”が聞こえてきました。

『おまえは、ずいぶんと、悪いことを続けていますね。それはよいとして、もっと面白いことをしてくれますか?』

うさぎは、いいえと答えました。

べつにあなたを楽しませるために生きているのではない、好きにさせてもらうわ。と。

『まあ生意気ね。きらいではないわよ。でも、爆弾は飽きたので、他の力をあげましょう。それで、私を楽しませてね。』

次の朝、目が覚めるたうさぎはもう爆弾を作ることが出来ません。

そのかわりに、いろいろなものを複製することができるようになっていました。