うさぎの妖怪は大きくなりました。
子ぎつねをだまし、おとなしいほかのうさぎをおどし、いたずらざんまいをしてすごしました。
ある日のこと、眠っていたうさぎの夢の中にあの“声”が聞こえてきました。
『おまえは、ずいぶんと、悪いことを続けていますね。それはよいとして、もっと面白いことをしてくれますか?』
うさぎは、いいえと答えました。
べつにあなたを楽しませるために生きているのではない、好きにさせてもらうわ。と。
『まあ生意気ね。きらいではないわよ。でも、爆弾は飽きたので、他の力をあげましょう。それで、私を楽しませてね。』
次の朝、目が覚めるたうさぎはもう爆弾を作ることが出来ません。
そのかわりに、いろいろなものを複製することができるようになっていました。